老後資金2000万円をどう貯めるか

老後に必要な額はいくら

近頃賑わしているのが、老後に2000万円必要だと金融庁が試算したニュースですよね。
実はこれって今新たに分かったことではなく、5〜6年前から既に分かっていたことなのだそうです。
フィナンシャルプランナーが有識者として招かれた厚生労働省の検討会では、当たり前のこととして話されていたようです。
しかも、必ず2000万円あればいいのかというとそうでもなくて、現役時代の夫婦の就業状況からすると、2000万円の倍である4000万円もの金額が必要な家庭もあるようです。
受給できる年金は、納めた額によって変わるので、妻が専業主婦である家庭などでは2000万円以上必要になると言われれば、当然という気もします。
ショックを受け終わったら、早速老後に必要なお金の積立を始めるよりは、仕方がないです。

金融庁の報告書を確認しよう

財務大臣は冒頭しか読んでいないと言っていましたが、このニュースで不安を感じた人は、まずはこの報告書を読んでみましょう。
報告書には、高齢無職の夫婦二人きりの世帯の収入と支出の例が挙げられています。
このような収入と支出の生活をした場合は2000万円足りなくなるということなので、まずはこれをベースとしましょう。
その上で、自分の今の生活と挙げられている例を比較してみましょう。
そうすることで、老後の生活費について大体想像できるのではないでしょうか?
今が夫婦二人で食費が3万円くらいなのに、この例では約6万4千円となっているので、大分余裕があるなと感じる場合もあるでしょう。
他の項目も比較することで、毎月5万円不足するという事例に対して、自分はどれくらい不足しているのかが分かるでしょう。
それがわかれば、貯金の目標額も大体で算出できるはずです。
このように、わけもわからず貯金をする前に、自分が貯めなくはいけない額を大体でいいので知ることから始めるのは、最も大事なことです。

年利3%を狙おう

今は定年退職となる年齢が60歳で、再雇用で65歳まで働くことができます。
そのため、65歳までに2000万円貯めるとなると、結構時間があるなぁと思う人もいるでしょう。
仮に35歳から老後に向けた貯蓄をするとなると、目標となる積立額は毎月3万5千円くらいです。
しかも、ただ3万5千円を毎月貯金するのでは、到底2000万円に到達しません。
2000万円に到達するには、年利3%で運用しなくてはなりません。
3%なんて、普通の積立では全くないです。
そのため、株式やETF、外国債などで運用していかなくてはいけません。
これらの多くは年利3%よりも高いことがほとんどなので、いくつかの投資先に並行して積み立てていくことが重要です。
あとは、つみたてNISAなどのバランス型投資信託は、少額で始めることができ、途中解約もできるので、投資初心者にはちょうどよいかもしれません。

リスクを受け入れよう

個人向け国債のように元本保証型の投資物件もありますが、それらは総じて年利がかなり低いです。
定年までもう何年かという人ならば、そのような運用でも構いませんが、まだまだ先がある人にはあまり向いているとは言えません。
となると、やはりそれなりに年利が高い投資を進めるのですが、それでも投資と聞くとリスクを恐れて手を出さない人が少なくありません、
気持ちは分かりますが、じゃあリスクを負わずに2000万円貯金できるのかというと、そんな人はごく少数です。
そのため、多少のリスクは受け入れる覚悟が必要です。

例えば、外貨建て保険は年利がそれほど高くないためにリスクは低いですが、通常の円建て保険よりも満期になった時や保険金の受け取る額が多いです。
このように、年利の高さとリスクの低さは反比例します。
自分がどこまでリスクを受け入れられるのかを確認しながら、色々な先に投資してみるのが望ましいです。
そして、若いうちに投資経験を積むと、経済のニュースに詳しくなったり、世界中の動きに敏感になって知識が身に付きます。
身に付けた知識は、投資だけでなく必ず他のことに生きてくるから、投資って意外におもしろいです。

将来を想像しよう

金融庁の報告書では、住居にかかる費用は約1万3千円となっています。
日本全国でも、この値段で夫婦二人が住むことができるような賃貸住宅は、訳ありのものがほとんどでしょう。
そう考えると、持ち家でメンテナンスにかかる費用が約1万3千円であると分かります。
では、自分が定年退職後は、どんなところに住むのでしょうか?
賃貸住宅でしょうか?それとも持ち家でしょうか?
賃貸住宅となると、約1万3千円よりも多く住宅にかかる費用が必要になります。
そのため、将来自分はどこのどんな住居に住んでいるのかは、結構重要なファクターになります。

最後に

これまで述べてきた投資の話や、住居の話は、全て金融庁の報告書に現役世代へのアドバイスとして記述されています。
2000万円足りないという部分にばかりクローズアップしていますが、他にも読むべき内容が書かれています。
一度手に取って読んでみると、さらに自分がすべきことがわかるでしょう。

個人的に資産運用するならば自動EAのFXがオススメです。