民事裁判で書類を送る時のコツ 損害賠償で訴えられた件その6

前回↓のつづき

裁判所へ電話してみた

2012年 4月
第3回口頭弁論の電話会議があった翌週
僕は朝一で裁判所へ電話を掛けた。

要点は
    メールアドレスのアカウントとパスワードを開示することに対して
    前日はてんぱってしまったので上手く答えられなかったこと。
    反論があるので、もう1ヶ月待ってもらえないかということ。

この3点について紙に書いておき、聞いてみることにした。

書記官
はい、○○民事部です。
(いつもの書記官の人の声)

裁判所は、いつもながら電話を取るのが超早いwww
コール鳴ってないんじゃないの?っていうくらいw

としぞう
としぞう
あのー、としぞうです。
書記官
あーはいはい、としぞうさんですね
どうされましたか?
としぞう
としぞう
あのー、先日電話会議でのことなのですが
原告からの書面到達が会議直前でまだ準備できてなくてですね。
ちょっと頭が回らなかったもので、メールアドレスの開示請求に対して
ハイ」と答えてしまったのですが
反論したいことがあるのですが、期日を少し待ってもらえないでしょうか?
書記官
なるほど。誰かにアドバイスされたんですか?(笑いながら)
としぞう
としぞう
ええ、、、まぁ。。
書記官
一度裁判官の方へ聞いてみますので、こちらから折り返しお掛けしますね




10分後、裁判所から電話が掛かってくる

書記官
鈴木よしおさんでしょうか?
としぞう
としぞう
はい
書記官
変更の件、聞いたのですがダメでしたね。
としぞう
としぞう
そうですか。。。
わかりました。

まぁ、ダメだよな~~とは思った。

開示請求とはいっても任意協力なのだが
さてさて、どうするか。

兄貴(弁護士)と相談する

電話してメールアドレスの開示請求に対して期日を待ってもらうよう言ってみたが
ダメだったことを話した。

としぞう
としぞう
ダメだってよ?
任意協力って裁判官は言ってたけど、提出するのやめたほうがいい?
原告がどういう調査するのかもわからないし
必ずパスワードを破棄するとは限らないし、保存するかもしれないじゃん?
また、別のことに使われたら嫌だしさ
うーん、裁判官が独断で進めたこととしても
協力はしたほうがいいな。
裁判官の心象をよくするほうが優先。
今回延ばしたところでも、いずれメアドは開示することになるだろうから
今月にしても来月にしても一緒だろ。
兄
パスワード破棄したとか保存しないとかの証明は
まず無理だから、約束してもらう
兄
まぁ・・・・
「電話会議直前になって原告は常に書面を送ってくる為
被告はいつも準備不足のまま口頭弁論にのぞんでいる。
準備不足のまま回答をせまられるのは不公平である。」
とか次書面送るとき付けたしとくか
兄

そう、原告は常に口頭弁論開始の前日に書類を送ってくるのである。
相手を準備不足のまま口頭弁論をスタートさせるっていうやり方がみえみえなのである。
前回の口頭弁論では、口頭弁論前日に原告からの準備書面が到着し、準備不足のまま開始することになり
裁判官が変わったこともあり、意表を突かれてしまった結果となった。

準備書面パート2を作成し
メアドのアカウントとパスワードを記載した書類を作る。

準備書面の方には以下のことを記載した。

○原告が常に口頭弁論期日直前に提出してくるため
準備不足のまま回答せまるのは不公平であること。

○パスワードを破棄した保存したしない、第3者に見せた見せないといった
証明は難しいので、そういったことをしないという約束

口頭弁論での教訓

裁判官によって裁判の進め方がめちゃくちゃ変わる

今回の民事裁判で身をもって知ったのが、裁判官によって裁判の進行具合がめちゃめちゃ変わるということ。

第2回口頭弁論までは、のんびりまったりでお互い「書面で~」と言ったら
すぐに終わっていたのだが
第3回口頭弁論から裁判官が変わり、即解決を促してくる裁判官になった。
なので、こういった裁判官に当たってしまっときのために事前に予習が必要となる。
こう聞かれたら、こう返すみたいな論理武装をしておく必要がある。

口頭で聞くことを箇条書きにしておく

今回の民事裁判は、僕にとって初めての裁判だったので
分からない事が多く、何度か裁判所へ電話して聞いていた。
電話を切ってから、アレも聞いておけばよかった。こう聞けばよかった。
とかあとから後悔が結構あったので
予め聞くべきことを箇条書きにしておくと良い。

僕の場合はエクセルにざっと書いておくことにより
それを見ながら裁判所へ電話もスムーズにいくし
口頭弁論中も落ち着いて対処することができた。

反論書は口頭弁論期日直前に出す

これは原告が常にやってきた手口なのであるが
口頭弁論直前に反論書を提出されてしまうと
こちらの準備が充分にできていない状態でのぞむ事になる。

第3回口頭弁論では、原告が直前に反論書を提出してきて
さらに裁判官が交代してきたので、また「書面で回答します」と言ったところ
裁判官がすぐに回答をせまる質問をしてきたので、面食らってかなりてんぱってしまい
メールアドレスの開示請求に答えてしまった。

やはり、その場で答えられないときはしっかりと断るべきだと思う。

弁論期日直前に出す、このやり方は第4回口頭弁論以降、僕も使うことにした。
相手が弁護士を雇っている場合には、反論する隙を与えずに弁論にのぞませることになるので
心理的プレッシャーを与えることができる。

つづく・・・